母から娘へ― 一粒ずつの真珠の贈り物

2017年05月20日(土) #贈り物のお話

 

キリスト教では、真珠は純潔の象徴として信じられています。

また、真珠は夜明けに霧が結ばれるように、真珠の中へ流れ落ちた神様の涙であるとも言われています。

愛と豊かさ、そして苦労を遠ざけるものとして真珠は愛されています。

 

こうした信仰が生んだ心温まる習慣がフランスでは続いています。

 

フランスでは、女の子が生まれると、母親から娘へ毎年一粒ずつ真珠を贈る習慣があります。

誕生日に一粒ずつプレゼントし、娘の成長と共にパールが連なっていくのです。

 

そうして真珠が数を揃え、幼かった女の子が成長して社会へ巣立つ時、母親は娘の持っている真珠にさらに必要な数の真珠を付け加え、門出にふさわしい真珠のネックレスを仕立ててあげます。

 

娘の人生が愛と純潔と清らさに満ちたものであるようにと祈りがこめられた、母から娘への代表的な贈り物です。